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臨床研究・統計解析一問一答

臨床研究・統計解析について、
みなさんからよく頂く質問とその回答について紹介します。
もしかしたらあなたのお悩みも解消されるかも?

  • 変数が正規分布に従う場合は、平均値と中央値は一致します。従って、変数が正規分布に従っていたとしても、中央値を代表値として利用することは可能です。

  • 基本的には必要ありませんが、データの再利用に際して、最初の倫理審査委員会で承認を得た範疇を超える内容がある場合には、ご自身の施設の倫理審査委員会へ問い合わせることを推奨します。

  • 解析の結果はEZRのバージョンに依存するというよりは,解析に利用している関数,ひいてはパッケージのバージョンに依存します.パッケージのバージョンが変わることで,そこに含まれる関数の内容も変われば,解析結果も変わる可能性があります.従って,利用しているEZRのバージョン,外部パッケージを利用している場合は,そのパッケージのバージョンを記録しておくことが望ましいと思います.

    また,Windowsで利用可能なスタンドアローン版のEZRでは,インストールするEZRのバージョンによって,利用するRのバージョンが異なります.Rのバージョンが変われば,パッケージもそれに対応したバージョンに変更されている可能性が大きいため,同一のプロジェクトについては,同じバージョンのEZRで解析を完結させることが望ましいと思います.

  • 乱数の生成値はseed値で決まります.そのため基本的に関数内で勝手にseed値などが与えられていなければ,こちらが指定したseed値の通り再現された結果が得られます.
    これは異なるPC間であっても同じです.例えば以下のRコードを実行すれば,Windows OSを搭載したPCでも,Mac OSを搭載したPCでも同じ結果が得られます.

    > set.seed(1)
    > sample(1:10, size = 5)
    [1] 9 4 7 1 2